【時事考察】ロシアはなぜ同盟を履行できないのか

注1:筆者は専門家ではありません。軍事と歴史のオタクです。
注2:この記事は8時間労働と2時間通勤の後に書かれています。

ロシアがウクライナに侵略しましたが、現状シバかれてます。
このままではかっこいいプーチンがちんぽ(でピアノを弾く芸人)に負けてしまいます。
というか負けは確定してて、全ての尊厳を失うか、核を撃つかの2択まで来てる気がします。

なぜこんな事になってしまったかというと、ロシアが同盟を甘く見ていたという点に尽きると思います。
NATOの介入(レンドリースや義勇軍)がなければ、プーチンの宣言通り戦争はワンパンだったでしょう。

そもそもロシアは歴史的に同盟を軽視します。WW2だけでもモロトフ=リッペントロップ(注3)も、日ソ中立条約も破棄してます。

 

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ロシアは中国と同じく、ランドパワー国家です。
要するに仮想敵国と国境を面しており、常に安全保障が脅かされてる国です。
あるいはクソデカ国土故に他民族で、力で押さえつけないと分離独立される国です。
これら脅威をすべて排除すると、シーパワー国家となり外海に目を向ける余力ができます。

そのためには日本やブリカスのように島国であるとか、EUのような枠組みを作るとか、
アメリカのように大陸すべてを支配するとか、何かしらする必要があります。

ロシアや中国ではこれら方法が現実的でないので、
衛星国やら朝貢国やら緩衝地帯やら呼び方ががありますが、ようは自分の周囲に壁となる国を作ろうとします。明とかソ連がまさにそれの成功例です。

つまりランドパワー国家にとっての"同盟"とは、いいところ"肉壁"とか、
"嫌いだが殺すのは最後にしておいてやる"ぐらいの意味です。

その考えで日米同盟を見ると、まさか日本の危機に米国が助けに入るなんて想像できませんし、
同じ理由でNATOウクライナをかばって本気を出してくるなんて思わない訳です。
戦争しないための緩衝地帯なんだから、まさか介入しないだろう、と。

この辺りの理解の甘さがクソガバ侵略に繋がったのではないかと思われます。

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話は変わりますが、ロシアも安全保障のために同盟関係を結べばよいのではないか?という話になるのですが、これも難しいのです。
そもそもロシアの仮想敵はどこかと言われると、資本主義陣営全てです。
ヨーロッパも、日本も、アメリカも資本主義です。残ったのはどこか?中国と北朝鮮ぐらいです。
なお、中国には裏切られました。gg

冷戦の敗北で共産主義陣営はバラバラになったのに対し、
資本主義陣営はより連携を強めます。やはり価値観が同じだと同盟も固くなるんですね。

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なお、ロシアは絶対に民主化できません。
国内に民族が多すぎて強いリーダーが必要だからです。結果として独裁になります。

 

注3:正確にはMR協定を破ったのはナチスなんですが、筆者はソ連がMR協定を破る気マンマンで、国境付近に軍隊を配置してたからバルバロッサ作戦食らって大損害を出したという見解に賛成です。