【SW2.5】避けシューの考察

回避特化フェンサーという構築が存在します.↓

回避特化フェンサー - ソード・ワールド2.0@フェンサー道場 - アットウィキ

 

これは,挑発攻撃で敵のヘイトを集め,攻撃を回避し,味方を守るという考えです.

SWにおいて冒険者は蛮族と比べリソース回復能力に優れる傾向にあり,

戦闘ターンが長引くほどにアドバンテージ(優位性)を得ることができます.

 

特に複数の部位を持つモンスターを挑発すれば,全ての攻撃を一手に引き受けることができ,

パーティの生存率を大幅に上昇させることができます.

 

回避特価フェンサーはフェンサーがBテーブルであるメリット,

つまりLv+1の優位性(回避・命中+1)を最大限に生かすというコンセプトです.

 

今回は,『射手の体術(Lv7~)』を取得すれば,同じBテーブルであるシューターでも同様の動きが可能な点に着目し,回避シューターを作成したいと思います.

【回避シューターのメリット】

・フェンサー技能による筋力/2のデメリットを受けない為,装備の幅が広がる.

また,それによりグラスランナーを選択枝に加えることができる.

 

【回避シューターのデメリット】

・戦闘特技の1枠を『射手の体術』に占領される.

・攻撃方法が投擲,あるいは1Hガンとなる為,火力はフェンサーに劣る.

 

今回はLv5~6帯である以下のレギュレーションで作成したいと思います.

単発セッションを想定しており,成長中の戦闘能力や,今後のセッションは考慮しないものとします.

ステータス:ダイス平均値を割り振り

経験点:+9000点

所持金:+10800G

成長:8回割り振り

名誉点:90点

 

まず種族ですが,変転持ちの人間,あるいは技が高いグラスランナーがうってつけでしょう.今回はサンプルとして2キャラほど作成しました.

 

まずは人間.技が9+2dなので,腕輪込みでボーナス4に届きます.

筋力をアラミドコートとカイトシールドが装備できる13までの伸ばし,残りは耐久に回しています.

筋力を腕輪でまかない,余ったポイントを生命に回せばボーナスが3に届きますが,

腕輪3つを使用した構築は,先制時に敏捷指輪を割れなくなる為,今回は諦めました.

人間/射手
技9,体5,心7,割り振り42点

器用:9+12+1+2=24(4)
敏捷:9+12+1+2=24(4)
筋力:5+8=13(2)
生命:5+6+6=17(2)
知力:7+2=9(1)
精神:7+2=9(1)

 

次にグラスランナー.人間に比べ高い技を持ちます.

ただし,生命+6,精神+6が固定されており,割り振り値が小さい為,やや能力に無駄が多いです.

また,筋力が非常に低く,必筋7のターゲットシールドを装備する為だけに腕輪が必要です.

純粋なスペックだけなら人間より優秀ですが,変転も割る敏捷腕輪もない為,スカウトとしての能力はサブ止まりとなります.

(器用4敏捷5 または 筋力5 で妥協するなら割りスカウトも可能です.)

グラスランナー/射手
技14,体0,心11,割り振り35点

 

安定構築(腕輪3)

器用:14+12+2+2=30(5)
敏捷:14+12+2+2=30(5)
筋力:0+1+4+2=7(1)
生命:0+8=8(1)
知力:11+1=12(2)
精神:11+8=19(3)

 

敏捷特化(腕輪3)

器用:14+8+2=24(4)
敏捷:14+12+8+2=36(6)
筋力:0+5+2=7(1)
生命:0+8=8(1)
知力:11+1=12(2)
精神:11+8=19(3)

 

技能はシューターLv7(10000p)が確定枠,残り2000pが自由枠です.

BテーブルLv2+Lv1でちょうど使い切ることができる値なので,

スカウトLv2+エンハンサーLv1(ガゼルフット)

スカウトLv1+エンハンサーLv2(ガゼルフット+ビートルスキン?)

マギテックLv1+スカウトLv1+エンハンサーLv1

辺りで選択になると思われます.

グラスランナーはMPを持ちませんが,魔晶石(3点)を割れば問題なく練技を使用できます.

 

武器はぶっちゃけ何でもいいので割愛.

マギシュの場合は盾を持つので,1H銃(サーペンタインガン)しか使えない事に注意.

リロードの隙は致命傷なので,3丁ぐらいは持っておきましょう.

 

特技ですが,このような感じになります.

選択から二つ選ぶこととなります.

Lv1 挑発攻撃(確定)

Lv3 選択

Lv5 選択

Lv7 射手の体術(確定)

 

選択枠

・武器習熟A/非金属鎧

・武器習熟A/盾

・武器習熟S/非金属鎧

・武器習熟S/盾

・回避行動

 これらから考えられる組み合わせとして,以下の5つがあります.

・Sランク非金属鎧+Bランク盾(防護+3)

・Aランク非金属鎧+Aランク盾(防護+2)

・Aランク非金属鎧+Bランク盾+回避行動(防護+1/回避+1)

・Bランク非金属鎧+Sランク盾(防護+3)

・Bランク非金属鎧+Aランク盾+回避行動(防護+1/回避+1)

 もっとも効率の良いモノを探しましょう.

 

まずは必筋13から.

筋力13  

・Sランク非金属鎧+Bランク盾(防護+3)

タイガーバンド(防護+5/回避+1)+カイトシールド(防護+1/回避+1) 

 =防護+9/回避+2/4100G

 

・Aランク非金属鎧+Aランク盾(防護+2)

プレストアーマー(防護+5)+スパイクシールド(防護+2/回避+1)

=防護9/回避+1/2800G

 

・Aランク非金属鎧+Bランク盾+回避行動(防護+1/回避+1)

プレストアーマー(防護+5)+カイトシールド(防護+1/回避+1) 

=防護+7/回避+2/1500G

 

・Bランク非金属鎧+Sランク盾(防護+3)

ハードレザー(防護+4)+ミスリルシールド(防護2/回避+1)

=防護+9/回避+1/1210G

 

・Bランク非金属鎧+Aランク盾+回避行動(防護+1/回避+1)

ハードレザー(防護+4)+スパイクシールド(防護+2/回避+1)

=防護+7/回避+2/2140G

もっとも効率が良いのは『Sランク非金属鎧+Bランク盾』となりました.

もちろん,金銭の差もありますし,簡単に優劣はつけられません.

また,筋力が15になれば結果は少し変わります(今回は割愛します).

Sランク盾一強だった回避フェンサーと異なる結果が得られただけでも収穫でしょう.

 

次に,筋力7の場合を見ていきましょう.

・Sランク非金属鎧+Bランク盾(防護+3)

ファインレザー(防護+4/回避+1)+バックラー(回避+1) 

=防護+7/回避+2/2500G

 

・Aランク非金属鎧+Aランク盾(防護+2)

アラミドコート(防護+2/回避+1)/ターゲットシールド(防護+1/回避+1)

=防護+5/回避+2/1430G

 

・Aランク非金属鎧+Bランク盾+回避行動(防護+1/回避+1)

アラミドコート(防護+2/回避+1)+バックラー(回避+1) 

=防護+3/回避+3/810G

 

・Bランク非金属鎧+Sランク盾(防護+3)

必筋不足で成立せず

 

Bランク非金属鎧+Aランク盾+回避行動(防護+1/回避+1)

ソフトレザー(防護+3)+ターゲットシールド(防護+1/回避+1)

=防護+5/回避+2/830G

 『Sランク非金属鎧+Bランク盾』と『Aランク非金属鎧+Bランク盾+回避行動』の選択となります.防護3点と回避1点の二者択一ですので,やや前者に優位性があるかな?程度ですが,ここは好みの問題でしょう.

 

 

 

 

まだ書きたい事はありますが,休憩が終わるので今回はこの辺で.